湯けむり紀行20 いにしえからの薬湯を訪ねる
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前回ご紹介した山形の立石寺を建立した慈覚大師は、以前ご紹介した湯村温泉を発見した僧侶ですが、ほかにも多くの温泉を発見しています。青森の浅虫や山形の赤倉温泉もそうです。 古くから温泉と信仰は関係が深かったですが・・・・どんだけ温泉が好きなおっさんなんだか(笑)。。。
その慈覚大師が発見した温泉のなかに岡山の湯郷(ゆのごう)温泉という温泉があります。
そんな湯郷温泉に今回はふらっと立ち寄りました。
湯郷温泉は岡山県の山間部東北部に位置し、岡山からは直通バスで約100分、大阪からも高速直通バスが出ていて約2時間半で到着します。
中国道の美作ICからすぐなので車のアクセスは便利ですが、列車での訪問はとても不便。
姫路から姫新線というので行けますが・・本数がないし乗り換えがあるし・・大阪からの高速バス以上に時間がかかります
列車はおすすめできません(笑)
岡山からは津山線で津山で姫新線に乗り換えですが・・接続がうまくいって2時間半もかかります
しかも最寄駅の林野駅からタクシーなら約10分、バスでも約10分と距離があり、バスの本数も少ないです。
まあ、私は岡山から列車でいったのですが。。(笑)
湯郷温泉は1200年余り昔に白鷺が足の傷を癒しているのを例の慈覚大師が発見して温泉を発見したと言われ、湯原温泉、奥津温泉と並び、美作(みまさか)三湯の一つとしても有名です。
最近、実は湯郷は注目が集まりだしています。
それは,なでしこJAPANの宮間あや選手や福元みほ選手がここ湯郷をホームとするチ?ム、岡山湯郷BELLEの所属ということで、温泉街のいたるところに2人の旗がたち並び街は大いに盛り上がってました。
そんな賑わいをよそに私は温泉?温泉?・・
湯郷には湯郷鷺温泉館という綺麗で立派な日帰り温泉施設があります。
露天風呂や家族風呂もありスーパー銭湯的な様相です。
が、残念ながらこちらは加温あり、循環、塩素薬剤使用ということですので、もうひとつの鷺温泉館と呼ばれるお隣にある「療養湯」を利用します。
お値段は鷺温泉館と同じ600円
こちらも綺麗な建物ですが完全に加温加水なし、循環なしの源泉かけ流しです。
入ると右側奥が地元の人専用の「村湯」。左側奥が一般の方用の「療養湯」。
浴場も狭く浴槽は質素なものがあるだけで完全に湯治の雰囲気です。
お湯は。。泉温が40.5℃で加温なしのため「ぬるい」です。湯船の脇から無色透明の新しい湯がポコポコと出ています。ほどよい硫黄臭がまたいい感じ。
Phは8.5でナトリウム・カルシウム塩化物泉です。
お湯がぬるいので長湯が出来ますが、残念ながら1時間という制限があります。
石鹸、シャンプーなども使用禁止。
アトピーなどに効能があるようで県の内外から療養のお客さんがたくさん来るとのことで、時間制限がないと入浴できないほど混み合うこともあるとのことです。
湯が新鮮なので飲泉所も廊下に設置されていていますよ。
かなりの満足で湯を後にしましたが・・この後炎天下の中1時間以上も歩き、列車に乗り遅れ2時間も駅で待つとはこの時は思いもよらないうみのすけでした(笑
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