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山陰本線迂回貨物を追う
2018/10/01 おでかけ
こんにちは
うみのすけです
このたびの平成30年7月豪雨、並びに9月の北海道地震により被災された皆様には謹んでお悔やみとお見舞い申し上げます。
1日も早い復旧、復興を心よりお祈り申し上げます。
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7月の豪雨災害によって岡山、広島が大きな被害を受けたのは記憶に新しいところで、物流の大動脈であるJR山陽本線も大きな打撃を受け、山陽本線を使用していた関東・東海・関西方面から九州方面への貨物列車も運行不能になり九州に荷物が届かないという事態になりました。
これに伴い、JR貨物ではトラックによる輸送や船による代替え輸送を行いましたが、輸送業界の労働力不足を背景に代替えトラックの確保に難航、フェリーの積載量などにも余裕はなく、代行輸送量は平時の13~14パーセントしか確保できませんでした。
JR貨物はトラック、船に加え、日本海側の山陰本線を使った迂回ルート貨物列車を検討、8月には実施に至りました。
https://www.jrfreight.co.jp/storage/upload/66c2a0b89432238f368fa0293a3caf38.pdf
迂回貨物は岡山から北上し伯備線を通り米子、松江、出雲市など経由、益田から山口線に入り新山口を経由するルート。
迂回ルートの大部分は貨物列車が廃止なり久しく、さらに山間部で曲線、単線かつ非電化の部分も多く、乗務員の訓練や機関車の確保、貨物利用の免許申請など技術的な面で難しい面も多かったにも関わらずわずか1カ月で実現に至ったのは関係各所の輸送に対する使命感と努力のたまものでしょう。
ただ、やっと実現なった迂回貨物は7両編成が1日1往復と代行輸送量としては1パーセントにすぎないのだが、鉄道輸送の意地のようなものを感じます。
この度、その迂回貨物列車をちょっとだけ追ってみることにしました。
山陰本線は日本海沿いの風光明媚な路線でもあるのでロケーションが素晴らしいです。
朝の穏やかな日本海を望みながら進む迂回貨物列車。
白砂が美しい海岸線を行く迂回貨物列車
山口線の山間部に入り稲穂と石州瓦の民家の脇を通る迂回貨物列車
9月30日には不通となっていた山陽本線も運転再開し、あわせて貨物列車も運転再開のため、迂回貨物列車も終了。
と思ったのですが。。。また台風24号によってJR山陽本線はまた不通区間ができてしまいました。。
とりあえず迂回貨物列車は予定通り終了となりました。
CO2排出量など地球環境維持の観点からも鉄道貨物の物流における役割は高まっております。そのような中、今回の件では災害などの際の輸送障害対策も重要であると考えさせられた一件だったのではないでしょうか?
日頃何気なく手に入るものも災害が起きれば物流は途絶え、品不足になります。災害が多発している昨今、物流確保のありがたさを再認識できたと思います。