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湯けむり紀行 32 「目」に効く越後の秘湯

  2025/02/25    温泉

こんにちは

うみのすけです

久しぶりに温泉の話でも・・

越後の国とは総じて新潟県の事ですが新潟県も温泉が多いところです。
今回ご紹介するのは越後湯沢駅からバスで約20分
さらにバス停からは徒歩で10分か事前に電話すればお迎えの専用車が来てくれます。狭い道をすすみ約5分

標高700mの山の中にポツンとある宿こそ「貝掛温泉」です

貝掛温泉の歴史は古く室町時代の開長享2年(1488年)京都相国寺の僧の萬里集九の旅文集[梅花無尽蔵]に記載が見られるとのことです。
「目の温泉」と知られるようになったのは江戸時代からのようですが目を湯で洗うと効果があるという事です。

眉唾じゃないのか?と思うかもしれませんが、実際に温泉成分の中に「メタホウ酸」という成分が多く含まれており、これは眼科で目を洗う「ホウ酸」と同じで殺菌消毒効果があるようで温泉成分とよく似た市販の目薬もあるそうです。昭和初期には実際に貝掛温泉で目薬も販売していました。
白内障や眼底出血、眼精疲労、ドライアイなどに効果があるそうですが、残念ながら近眼や老眼などには効かないそうです(笑)

庄屋造りの立派な建物に入りフロントで日帰り入浴料金1200円を払っていざ温泉へ

大きな岩づくりの露天風呂ではドバドバと源泉が流れ込んでおります
泉質はナトリウム-カルシウム塩化物泉
PHは7.5で低張性弱アルカリ性
泉温が36.1度なんで温泉です。(34度~42度未満は温泉、42度以上は高温泉です)
※浴室にあった2023年1月の分析表を参考にしています

内湯のぬる湯と露天風呂は源泉かけ流し加温加水なしです

源泉がそんなに熱くないので最初ドバドバ流れ出る源泉に直接目をあてていましたが、どうやら源泉から手のひらで湯をすくうか桶に湯をとり大きく目を開き湯に浸す。そして少し慣れたらまぶたを閉じたり開いたり目をパチパチ繰り返すようです。

この貝掛温泉は「長湯」入浴方を推奨しており30分~70分と長く入るのが良いとのこと
ぬるめの温泉なので長湯しても全然大丈夫そうですがさすがに70分は無理かな(笑)

からだもぽかぽかになり泉質もロケーションも大満足。

今回は雪の時期に来ましたが紅葉の時期も来てみたいです