湯けむり紀行 22 欽明天皇の病気も治した名取の御湯
このたびの東北地方太平洋沖地震の被害に遭われた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
寒いですね?
都内のいちょうも色づいてきました
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「おぼつかな 雲の上までみてしかな とりのみゆかば あとかたもなし」
とは欽明天皇が詠んだ歌で拾遺和歌集にも収められています。
(名取の御湯という言葉が歌のなかに隠れています)
この歌は欽明天皇が皮膚病を患った際にお告げがあり「名取の湯」を京都まで運ばせて沐浴したところ数日もたたずに病気が治ったので喜んで詠んだ歌だそうです。
この「名取の御湯」こそ今の秋保温泉のことです。
これ以来「名取」(秋保)は全国的に有名になったそうです。
欽明天皇は531年から539年まで在位してたそうですから今から1500年近く前の古墳時代のお話です。
日本人は三にまつわる数字が好きでこの名取(秋保)も「三御湯」のひとつとされたそうです。
三御湯は皇室が選んだ温泉で順徳天皇の時に選ばれたとか。。。。
鎌倉幕府くらいに在位してた天皇です。
他にも秋保温泉は「鳴子」、「飯坂」と並び奥州の三名湯とも呼ばれています。
「鳴子」も「飯坂」も以前ご紹介したので奥州の三名湯制覇です(笑
残念ながら「鳴子」が記載された昔のブログは消滅してしまって見れません(´;ω;`)
そんな秋保温泉は仙台駅からバスで約1時間、仙山線の愛子駅からだとバス15分くらいです。
湯元近くのバス停を降り名取川を渡ります
このもう少し下流には磊々峡(らいらいきょう)と呼ばれる名勝もあり、ぶらり散歩もいいかもしれません。
私が目指すは湯元にある「秋保温泉共同浴場」
まわりは近代的なホテルや旅館が立ち並び湯治場の雰囲気は無いですが、ここだけはこじんまりとして昔ながらの雰囲気があります
早速、受付で300円を支払いって中に入ると先客はおじいさん1名のみ
小さな浴槽からは湯がかけ流しであふれています
まあ、言うまでもないですが。。。源泉かけながしで塩素消毒もなし。循環なんかもしてません。
成分表を見るとナトリウム・カルシウム塩化物泉でPhは7.4
ということは中性ですね。
泉温は64.5℃・・・・
当然?ですが熱いです(笑
が、なんとか入れるレベル。
あ、私はかなり熱い湯も入れるので普通の人だとかなり熱いと思います。
先客のおじいさんが「熱かったらうめていいよ」と言ってくださいましたが慣れてきたのでそのまま入浴し続けます。
このあとこの地元のおじいさんとの話が続き、結局1時間以上も入浴してしまいました(-_-;)
湯から出てもポカポカと体があたたまり、帰りのバスに乗ってもしばらく汗を拭き続けるほど温まりました。
地元の人と湯で触れ合うのも温泉の魅力の一つだと感じたのでした。(^o^)/
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