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パート3 迎賓館(赤坂離宮)を見学してみよう
2013/09/19 未分類
うみのすけです。
予想通り台風が過ぎ去ったら急に気温が下がりました
中秋の名月だし、秋のはじまりですよヽ(・∀・)ノ
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さてさて前回の続きです
迎賓館本館内部の部屋をぐるりと見学して外観と主庭の見学に移ります。
まずは、西側に廻ります
本館周りには豆砂利が敷き詰められ、点々と多行松(たぎょうしょう)という成長しても大きくならない松が植えられています
そして、南側に廻ると主庭です。
中央には噴水池があり、池の中央には彫刻の石組みの上に青銅合金の装飾水盤を設けた立派な噴水が涼しげに水を吹き出してます
主庭と噴水池、建物、正門などは国宝に指定されています
噴水をよく見ると伝説上の怪鳥「グリフォン」がいて口からお水が・・・
本館南側正面付近
ちょうど「朝日の間」の窓ですね
主庭の見学を終え東側に廻ると盆栽の展示がありました。
そして1周して正面に戻ります
全長が116mもあるので全景が写真におさまりません( ;∀;)
シンメトリー(左右対称)な造りで湾曲した両翼が特徴だそうです
迎賓館はバロック様式の代表作のフランスのヴェルサイユ宮殿をモデルに、イギリスのバッキンガム宮殿を参考に建設されたネオ・バロック様式という様式の建築物だそうです。
この建物を設計したのは「片山東熊」という人で東京国立博物館の表慶館という建物も設計した人らしく・・・
この方は、東京駅を設計した「辰野金吾」や旧三井銀行小樽支店を設計した「曾禰達蔵」らと同期で、日本人建築家を養成すべく来日したジョサイア・コンドルというイギリスの建築家の最初の弟子となった人だそうです。
まあとにかく明治以後の建築の基礎を築いた偉大な人ですw
階段室の屋根の上には左右対称に
金の星を散りばめた天球儀と金色に輝く霊鳥が4羽。
青銅製の甲冑と弓矢
玄関前から
上部には菊の紋章と甲冑のレリーフ、その下方のは旭日章をモチーフにしたレリーフ、その左右には瑞宝章をモチーフとしたレリーフがあります。
正面玄関のドアまで近づいて。。
金色に輝く「桐の紋章」は「五七の桐」といい内閣や政府の紋章として使用されているものです。
五七というのは花が五つと七つだからだそうです
葉っぱの上のチョロチョロしたやつです(笑)
迎賓館の色々なところでこの紋章が使われていて食器などにも使われているそうです。
そうそうバッジもこの紋章でしたね
普段は逆方向から見ている正面玄関と前庭を中門から見てみます
不思議な気分
中門の脇にはテントがあり、中では迎賓館の写真集や絵葉書の販売、そして赤坂郵便局の出張切手販売などがありました
これにて一連の見学コースは終了
荷物検査をしたところまでもどります。
荷物検査をするところには管理棟があり、そこは休憩スペースになっていて迎賓館紹介VTRなどが流されていました。
バッジを返却し門を出ると終了です
あ、お得な情報として・・敷地内に飲料自販機が建物東側にありましたが価格が安い!
缶ジュースは80円、ペットボトルは100円。もちろんメジャーな商品ばかりですよ(笑)
もう一つ、10月か11月頃に迎賓館前庭見学ができます。事前申し込み不要で年齢制限もありません。建物内部は見学できませんが建物をお近くで見たい方はぜひどうぞ(^O^)
詳しくは迎賓館ホームページを見てね?
パート2 迎賓館(赤坂離宮)を見学してみよう
2013/09/12 おでかけ
うみのすけです。
だいぶ涼しくなりましたね?
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前回の続きです
迎賓館の見学抽選に当選して内部を見学してたお話です
今回はお部屋見学の前にちょっと迎賓館の概要を。。
迎賓館(赤坂離宮)は明治42年に東宮御所(皇太子の住居)として建築され、当時の建築、工芸、美術の総力を結集した建物です。
戦後皇室財産であった赤坂離宮の建物、敷地は国の管理に移り、国会図書館や裁判官訴追委員会、東京オリンピック委員会、法務庁訴訟局、憲法委員会などなどの公館、庁舎として利用されたあと、昭和42年赤坂離宮を改修して迎賓館とすることが閣議決定。
昭和49年に5年以上にわたる大改造、改修を終えて「迎賓館赤坂離宮」となったそうです。
さてさて、前回は「彩鸞の間」と「花鳥の間」をご紹介しました
ちょうど正面から見たら2階を正面玄関上の彩鸞の間、左側(東側)の花鳥の間と時計回りに半周しました
次は正面玄関から入ると玄関ホールを抜け中央階段を上がったところ
「2階大ホール」です。
かつては階段の間、中広間と呼ばれた十字型の大ホールで、8本の華麗なコリント式というギリシャ古典建築の様式の大円柱が並びます。
大円柱はイタリア産のブレッシュ・ビオレットという大理石で紫の斑紋が美しいものです
柱の頭にアカンサスの葉の彫刻が装飾されているのがコリント式の特徴だそうで、ローマのパンテオンの柱などもこのコリント式なんだとか。。。
あ、言うのを忘れてましたが当然のことですが、ペタペタ触ったりすることは厳禁ですよ
見るだけです(笑)
各部屋の移動の途中に通る廊下などいたるところに監視のバイト?や警備員の方がいて見張っています(笑)
天井に描かれている絵は「第7天国」という絵だそうで昭和49年改修時に東京芸大の寺田教授が描かれたそうです
リンクさせた大ホールの写真は奥から手前中央階段(正面玄関方面)を写したものですね
そして大ホールから「正面階段」が見学出来ます
階段はイタリア産の白い大理石ビアンコ・カララで造られ、両側の壁はフランス産のルージュ・ド・フランスという紅色大理石が張られています
階段上部にはフランス産ジョーヌ・ラ・マルタンという黄色斑入り大理石を使った欄干、そして8基の大燭台。
さすがにどれも素晴らしいです
そして正面玄関を抜け中央階段を上がり大ホールを抜けた正面の部屋
「朝日の間」を見学します。
大ホールから朝日の間への入口の左右には見事な絵画が
「絵画」と「音楽」という題材だそうです
朝日の間は第1客室と呼ばれ国賓、公賓のサロンとして使用される迎賓館で一番格式の高い部屋だそうです
天井中央に描かれた絵画は「朝日を背に受けた暁の女神オーロラが左手に月桂樹の小枝を持ち、右手には手綱をもって4頭だての白馬の車(香車)に乗って天空を駆ける」絵だそうで、この朝日を背に受けた女神から「朝日の間」だそうです
この絵画は国運隆昌を表すそうです。
部屋の周囲の壁にはノルウエー産の淡紅地斑紋入り大理石ノルウィジャン・ローズのイオニア式の大円柱16本と金華山織という美術織物8枚が張られています
天井絵画の外側には国旗と菊の紋章のレリーフ、その下には鎖で繋がれた鎧と兜がありその鎖を咥えるライオンのレリーフ、さらには船と銛や錨のレリーフもありました。
なんかよくわかりませんが。。不思議
不思議の理由は部屋のどこにいても自分の方に向いているように見える
だまし絵だからだそうです。
鎧兜は陸軍、船は海軍の象徴だそうです
そして印象的なのはこの部屋だけ惹かれていた桜の絨毯
もちろん見学者の通る部屋の端っこは痛むを防止して巻き取られていましたが・・・
この絨毯は47種の紫の糸で桜を織り出したそうです
そして最後は正面から見て右側(西側)にある「羽衣の間」 です
かつては舞踏室とよばれていたそうです。
舞踏室と呼ばれるだけあってこの部屋には中二階がありオーケストラBOXになってます
ヨーロッパの舞踏ホールみたいな感じです
残念ながらリンク写真の手前側にオーケストラBOXがあるので写っていません
壁のレリーフはやはり音楽や舞踊に関係する楽器や楽譜、仮面などのものがあります
この羽衣の間は、雨天時の歓迎式典や首脳会談、晩餐会の際には一般招客に食前酒や食後酒を供する場として使用されるそうです
室内装飾は18世紀末の古典主義様式だとのこと
羽衣の間の由来は約200平米の大きな天井画で、謡曲「羽衣」の一節「虚空に花ふり音楽聞え霊香四方に薫ず」の景趣をモチーフにしたからだそうですが・・・
正直、私にはさっぱり何のことだか・・(笑)
ちょっと調べたら、「不思議なことに空から花が降り、音楽が聞こえてきた。何とも言えない香りまで立ち込めてきた」という意味のようです
その後に、松にかかった美しい天女の羽衣を発見するという能のお話だそうです
この部屋のシャンデリアは迎賓館で最大で重さ約800キロ、電球84個、部品7000個でフランスから輸入したものだそうです。
シャンデリアにも羽衣にちなむ仮面がついていました
ここの部屋にもう一つ珍しいものも展示されていました
説明をされている学芸員?の方も「滅多に見れないものです」といっていたものが、「齊田梅亭の截金屏風」です
截金というのは金を薄く叩いて伸ばして、それを細い線のように切ったものを模様として貼っていったものだそうで。。。
齊田梅亭さんというのは人間国宝のすごい人だそうです
温度や湿度の関係から保存も難しく繊細なものなので、一般公開時に見れることはほとんどないとのことでした
この部屋で内部の見学は終了。2階を1周したことになり階段を降りて外の見学へと向かいます
うーーん。。また長くなったので続きは次回。。
迎賓館(赤坂離宮)を見学してみよう!パート1
2013/09/05 おでかけ
うみのすけです。
全国的に天気が悪いですね?
台風が過ぎ去れば涼しくなりそうな予感。。。
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会社の近所にありながら堅く門を閉ざし異空間な迎賓館。
立派な門のはるか先に見える建物
お城か宮殿のような建物は遠目に見えるが内部などはうかがい知ることはできません。
そんな迎賓館の見学の案内が内閣府の迎賓館ホームページに出ていたので応募してみました
それから数か月。。すっかり忘れていた7月末ごろに、なんと見学当選の通知が来ました(^o^)/
こちらの見学もけっこうの競争率だそうです
見学日は8月末の某日
日付は限定で変更不可。
しかも申し込み時に登録した人限定です。
政府の重要な施設だけあって厳しいです。
当選の参加証と身分証明書を持参し迎賓館に潜入してきました(笑)
当然、正門からなど入れるはずもなく、警備の詰所がある西門から入ります。
まずは入口の門で参加証のチェック
しばらく案内に従い進むと受付があります
ここで名簿と参加証の名前と身分証で同一人かどうかチェック
有効な身分証は生年月日、住所、氏名が記載された公的なものだけです
確認が済むとパンフレットとバッジが配布されます
バッジは左胸に着けろとの指示
そして、金属探知機を通りいよいよ見学開始です!
木々の間の庭を抜けると・・
本館が現れました!
ちょっと外観を見てさっそく本館の中に潜入です
残念ながら内部は撮影禁止(+_+)
あ、中の絢爛豪華な様子はホームページに出ているのでリンクさせておきますので見てください(笑)
まずは入って階段を登り「彩鸞の間」(さいらんのま)という部屋の見学です
この部屋は条約の調印式をしたりレセプションや晩餐会の際に一般の招待客が国賓に謁見したり、国賓がインタビューしたりする部屋だそうです。
かつては第2客室とも呼ばれた部屋だそうで
まず目を引く白い壁と大きな鏡、そして豪華なシャンデリア、金箔が施された石膏の姿彫り。。
壁の大きな鏡は10枚もあります。
ため息が出るくらい美しいです
各お部屋にはボランティアの方がいらっしゃってお部屋の内部の説明をしてくれます
左右の大きな鏡の上とイタリア産大理石で作られた暖炉の両脇に、それぞれ鳳凰の一種である「鸞」と呼ばれる霊鳥が翼を広げた姿に金箔を施した石膏レリーフがあることから彩鸞の間と呼ばれるそうです
ちなみに部屋の左右両脇のイタリア産大理石の暖炉は建設当初からダミーとのこと。
排気ダクトとしては機能しているようで暖房は別に設置されています
金箔の貼られたレリーフは甲冑や獅子、剣や矢などで装飾はアンピール様式とかいうナポレオン1世時代に流行した様式だそうです。
この彩鸞の間のちょうど真下が正面玄関です
次に案内されるのが「花鳥の間」(かちょうのま) です
ここは公式晩餐会などが催される大食堂で約300?で最大の広さだそうです。
格天井には美しい鳥と花の油絵、そして壁には30枚の七宝焼に花や鳥が描かれています
花と鳥の絵と七宝焼、だから「花鳥の間」
こちらは先ほどの彩鸞の間の明るい白い壁とは対照的なシックな木曽産のシオジ材という木を使った板壁で重厚な感じがします
こちらの部屋の装飾はアンリー?世様式(16世紀後半)というらしいフランスの様式だそうです
七宝の絵を描いたのは明治の有名な日本画家、渡辺省亭で七宝を焼いたのが名工、涛川惣助と説明にありましたが。。。失礼ながら私はさっぱりその御二方を存じ上げませんでした(^^ゞ
まだまだ紹介しきれないので続きは次回(^o^)/